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INFORMATION■LEDモジュールの寿命についてLEDモジュールの寿命は概ね25,000〜50,000時間、これまでの光源に比べて驚異的な長寿命です。また、定格寿命末期では、当初に比べて明るさが減ってしまいますが、点灯しなくなったり、ちらついたりしてしまうわけではありません。それでも24時間365日フル点灯させるような使い方なら、4年あまりで寿命を迎えてしまいます。様々な場所で、用途に応じた最適なLED照明を選択していただくために、LEDモジュールの形状によって照明器具を3種類にわけてラインナップしています。明るさが初期の70%に下がるまでの時間を記載しています。LED照明器具の光源の寿命はLEDモジュールの寿命のことです。JISC8105-3:2011照明器具第3部性能要求事項通則の附属書Aの中で、一般照明用途に用いられる白色LEDモジュールの寿命の定義は“照明器具製造業者が規定する条件で点灯したとき、LEDモジュールが点灯しなくなるまでの総点灯時間または、全光束が点灯初期に計測した値の70%に下がるまでの総点灯時間のいずれか短い時間を推定したもの”と規定されました。(この定義は表示または装飾の用途には適用しないため、カラーLEDは従来どおり「光束維持率50%」を寿命としています。)当社でも「JISC8105-3:2011照明器具第3部性能要求事項通則」に従い、LEDモジュールの寿命を推定しています。但し、この値はあくまで設計寿命であり、この寿命を保証するものではありません。また、LEDモジュールの寿命であって、照明器具の寿命は他の光源を使用した器具と同様です。光束維持率100%80%60%40%20%0%70%0寿命点灯時間(h)LED一体型LED組込み器具一体型LED交換型LEDユニット交換可能型LED交換型LED電球型(レトロフィット)東芝ライテックLEDユニットフラット形PhilipsマスターLEDスポットLVMR16DimLEDを直接に器具と一体で組み込んだ「一体型」の照明器具では、LEDにレンズやリフレクターを組み合わせて光学特性を最大限引き出したり、LEDの小さなサイズを生かした極薄のフォルムなど、これまでにない新しいデザインが誕生し、新しい空間演出の可能性が広がっています。一方で、LEDモジュールの交換ができないので、100%点灯で長時間ご使用になる場所では、比較的短い年月で器具の交換リニューアルが必要になります。LEDを電源機構とあわせて、電球と同じように取りはずし交換できるユニットにまとめたものです。従来光源のソケットをそのままではなく、専用の放熱設計でLEDの特性をひきだす工夫がなされています。写真のユニットは使用者がワンタッチで交換できますが、種類によって電気工事の有資格者にのみ作業が許されるユニットもありますのでご注意ください。LEDの寿命がきたときにもユニット交換で当初の明るさに戻るので、長時間使用が予定されている場所も安心してご利用いただけます。LEDを従来の電球と同じ形状にまとめたもので、これまでの白熱ランプや蛍光ランプのソケットをそのまま継承しています。写真のミラー付ハロゲンランプ互換タイプのほか様々な種類がリーズナブルに手に入るのが魅力的ですが、トランスや安定器との互換性が統一されていないため、安全にご利用いただくには交換の際に注意が必要です。LEDの寿命がきたときに交換可能で、配光特性も使用場所にあわせて選択しやすいので、様々な場所でお気軽にご利用いただけます。■LED照明器具の設置についてLED照明器具は光源の寿命が長いので一般的な使用においては光源と器具の寿命も近くなり、光源交換の必要性も非常に少なくなりました。しかし安全に使用するための定期点検や使用中の器具の故障への対応など、器具を取り外す必要もありますので、設置方法については十分なご配慮をお願いいたします。1、定期点検、交換、取り外しを考慮した設置万一の場合に構造物を壊したり、傷つけたりせずに器具の点検、交換、取り外しが可能な構造としてください。2、高所への取付の配慮ビルの外壁など高所に設置する場合は、併設したゴンドラなどの設備で点検できるよう設置計画をしてください。342