YamadaGeneral2017


>> P.H2

光は、言葉である。壁や床はものを言わないが人は、空間の端々に込められた意図を読みとる。そのとき、光は言葉となる。その場をつくるのに関わった人たちの姿勢、考え方、精神を、如実に伝える声となる。だから照明は、良い話し手でなければならない。所作はさりげなく、寡黙すぎず。場の変化には、敏感に、柔軟に。すべては言葉のように奥深く、感情を揺さぶる。人に大事なことを伝えるときのように照明も、表現の限界を探り、想いを込める。言葉以上に人間との付き合いの長い光だからこそできる表現が、きっとある。


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